午前中に降っていた小雨が止んで晴れ間が出てきたので、子どもを抱っこ紐に納めお散歩に出掛けた。
近所の公園に行ったら大きな水たまりがいくつもあった。慎重に足場を選びながら進む。
ベンチに座って一休み。
わたしの職場復帰もあと少し。
本来なら働いている時間で、こうやって子どもとゆっくり過ごせるのもわずか。
今みたいに心に余裕をもって子どもと接してあげられるだろうか。
子どもの思いを汲み取ってあげられる余裕が自分に持てるだろうか。
自分ばかりカリカリして、子どもの可愛い瞬間を見逃してしまわないだろうか……
いつものように保育園に入れることへの罪悪感、不安感が襲ってきた。
油断すると涙が出そうだったので早々に立ち上がり、少し遠回りして帰ることにした。
気付くと子どもがわたしの後方を覗き込むような素振りをした。
振り返ると、なかなかいい景色が広がっていた。
あまりこの方向から見たことはなかったので新鮮に映る。
ありがとう、ここからの景色知らなかったよ、と頭を撫でたら眩しそうに笑った。
悩むのはほどほどにして、今子どもと一緒にいられる時間を大切にしよう。
保育園に入れる日は絶対に来るのだから、その日まで笑って楽しく過ごそう。