授乳中なので当然禁酒中なのだけど、
そして禁酒期間もかれこれ一年半以上経つのだけど、
ビール欲はあまりない。
ただ、日本酒を切望したことは多々ある。
たとえば天ぷら屋さんに行ったとき。
カウンターに座るお洒落なおじさまが、ランチの天ぷら定食をアテに日本酒を飲まれていた。
常連らしく、ご飯と汁物はあとで出してもらうようだった。
昼から天ぷらと日本酒をサラッとキメている姿はとてもかっこよく、そしてとんでもなく美味しそうで
わたしの日本酒欲がガツンガツンに刺激された。
お蕎麦屋さんに行ったときも、ざる蕎麦と日本酒を合わせておられる年配のご夫婦がいて、
カーッ………ッッ………!(飲みたい……!!!)
こんなことを言うと真の酒好きから怒られそうだけど、
日本酒そのものが飲みたいというよりは
そういう上品なお店で、軽めの食事をお供にサラッとかっこよくキメたい、という感じ。
でも日本酒の良さは、食事もしみじみと味わえるところかなと思っている。
飲んでいた頃、この季節にはそら豆やふきのとう、菜の花のお浸し、少し前だとホタルイカとかをよく頼んでいた。
季節を感じながら飲む日本酒はとても優しい気持ちにさせてくれる。
川上弘美の「センセイの鞄」では、主人公がよく日本酒を飲んでいる。
アテのセレクトも良くて、いつも飲みたくなるんだなあ。
スッキリ辛口でフルーティーな日本酒、久しぶりに飲みたいなあ。